システムアラートを自動的にチャネルへ投稿する仕組みを探していて、「Webhook」という言葉にたどり着いた――そんな方に知っておいてほしいのが、この仕組みが既に廃止されているという事実です。今回は、現在の代替方法を解説します。
この記事でわかること
- 受信Webhookが廃止された経緯
- 廃止された今、何を使えばよいか
- Workflowsへの移行のポイント
- 既存の設定がある場合の対応
結論から言うと、Teamsのチャネルで長年使われてきた「Office 365コネクタ」(受信Webhookを含む)は、2026年5月に完全に廃止されており、現在新しく作成することはできません。代わりに、「Workflows」(Power Automateを基盤とした機能)を使うことが、Microsoftから案内されています。
1. なぜ廃止されたのか
Microsoftは、この廃止の理由について、セキュリティの強化と、将来的な拡張性の向上を挙げています。古い仕組みのまま運用を続けるよりも、より安全で発展性のある仕組みへ統一する方針が取られました。
2. 廃止された今、何を使うべきか
新しく、外部システムからの通知をチャネルに投稿する仕組みを作りたい場合は、別記事で紹介した「Workflows」アプリを使いましょう。
- Teamsで「Workflows」アプリを開く
- テンプレートから「Webhookリクエストを受信したときにチャネルへメッセージを投稿する」を選ぶ
- 案内に従って設定を進める
これにより、旧来のWebhookとほぼ同じような使い方を、新しい仕組みの上で実現できます。
3. 旧方式と新方式の違い
大きな違いとして、送信するデータの形式が変わりました。
- 旧方式(Incoming Webhook):MessageCard形式のシンプルなデータを送るだけで動作していた
- 新方式(Workflows):Adaptive Card形式という、より柔軟だが構造が異なるデータ形式に対応させる必要がある
既存のシステムと連携させる場合は、この形式の違いに応じて、送信側のプログラムも調整する必要があります。
4. 既存の設定がまだ残っている場合
以前に設定した受信Webhookが残っている場合でも、廃止のタイミングで動作が停止しています。まだ移行が済んでいない場合は、早急にWorkflowsへの切り替え作業を進めましょう。
5. 移行作業で確認すべきポイント
- 現在使用している外部システム(監視ツールなど)が、Adaptive Card形式に対応しているか
- 対応していない場合、変換のための中継処理が必要になることがある
- 移行後は、実際に通知が正しく届くか、テストを行う
6. 社内システムとの連携が複雑な場合
自社で開発した独自システムと連携させている場合、移行作業にはある程度の技術的な調整が必要になることがあります。情報システム部門や、システムの開発担当者と連携しながら、計画的に移行を進めましょう。
7. Power Automate側で本格的なフローを組む
単純な通知だけでなく、条件分岐や複数のステップを伴う複雑な連携が必要な場合は、Workflowsのテンプレートだけでなく、Power Automate本体で、より柔軟なフローを作成することもできます。
8. 今から新しく仕組みを作る場合
これから新たに、外部システムとTeamsを連携させる仕組みを作る場合は、最初からWorkflows(またはPower Automate)を前提に設計しましょう。旧来のWebhookという選択肢自体が、既に存在しないためです。
まとめ
- 受信Webhook(Incoming Webhook)は、2026年5月に完全に廃止されている
- 代わりに、Power Automateを基盤とした「Workflows」を使う
- データ形式がMessageCardからAdaptive Cardに変わっている点に注意する
- 既存のシステムと連携している場合は、早めに移行作業を進める
よくある質問(FAQ)
Q. 廃止される前に設定していたWebhookは、今でも動きますか?
いいえ、廃止のタイミングで動作が停止しているため、Workflowsへの移行が必要です。
Q. 移行作業に専門的な知識は必要ですか?
シンプルな通知であればテンプレートの利用で対応できますが、独自システムとの連携が複雑な場合は、ある程度の技術的な知識が求められます。
Q. Workflowsへの移行に、追加の費用はかかりますか?
基本的な範囲は既存のライセンスで利用できますが、高度な機能には別途ライセンスが必要になる場合があります。
