Slack Codeとは?AIとチームで共同開発する新機能の使い方と料金

Slackのチャンネル画面でAIエージェントとコードのやり取りをしている様子の写真風イラスト 生成AIの最前線

Slack Codeとは、SlackのチャンネルでAIコーディングエージェントとチームメンバーが一緒に開発を進められる新機能です。米Salesforce傘下のSlackが発表し、すべてのSlackプランで利用できるようになりました。

在宅ワークやリモート開発が当たり前になった今、コーディング作業を個人のターミナルやIDEの中だけで完結させるのではなく、チーム全体で見える化する動きが加速しています。Slack Codeはまさにその流れを象徴する機能です。本記事では、公式発表や各種報道をもとに、Slack Codeの仕組み・対応エージェント・料金・使い方を整理しました。

Slackのチャンネル画面でAIエージェントとコードのやり取りをしている様子の写真風イラスト

※イメージ画像です(AIにより生成)

この記事でわかること

  • Slack Codeとは何か、何ができる機能なのか
  • 従来のAIコーディングとの違い
  • 対応しているAIエージェント
  • 料金体系と使い方の基本

1. Slack Codeとは?何ができる機能なのか

Slack Codeは、Salesforce傘下のSlackが2026年8月下旬(日本時間8月25日、米国時間8月24日)に発表した、AIコーディングエージェントとチームで協働するための新機能です。

中核となるのは「コードチャンネル」と呼ばれる専用スペースです。プロジェクトチャンネルの通常の会話の中でAIコーディングエージェントをメンションすると、そのタスク専用のコードチャンネルが自動で立ち上がり、必要なメンバーが招集される仕組みになっています。

コードチャンネル内では、会話や計画ドキュメント、コードの変更差分、動作中のプレビューまでを確認できます。エージェントの作業内容はチャンネルのメンバー全員が共有でき、必要に応じて意見を加えたり、処理を一時停止したりすることも可能です。作業が終わった後もチャンネル内のやり取りは記録として残り、後から見返せる点も特徴です。

2. 従来のAIコーディングと何が違うのか

これまでのAIコーディングは、担当者がターミナルやIDEの中で個別にエージェントとやり取りし、完成した結果だけを後からチームに共有するスタイルが一般的でした。

Slack Codeはこの過程そのものをチャンネル上に出し、起票した本人以外のメンバーも作業の途中経過を見られる状態にします。Slack側のコンセプトは「エージェンティックコーディングをマルチプレイヤーにする」というもので、指示・進捗・差分・承認をチーム全員が同じ場所で確認できるようにすることを狙っています。

これは何を意味するかというと、これまで「AIに何を頼んで、どんな結果が返ってきたか」がブラックボックス化しやすかった開発プロセスに、チームの目が入るようになるということです。レビューのタイミングが後工程からリアルタイムへと前倒しされる点は、開発フローの設計そのものに影響を与える変化だと言えます。

3. 対応しているAIエージェントは?

Slack Codeで呼び出せる対応エージェントには、AnthropicのClaude Code、CognitionのDevin、GitHub Copilot、OpenAIのChatGPT、Vercelのエージェントなどがあります。

エージェント 提供元 特徴(一般的に言われる傾向)
Claude Code Anthropic 長文の文脈理解や自然な対話に強みがあるとされる
Devin Cognition 自律的にタスクを遂行するエージェント型開発に特化
GitHub Copilot GitHub(Microsoft) コード補完・レビュー機能で開発者に広く普及
ChatGPT OpenAI 幅広い用途で使われる汎用AIチャットの延長で利用
Vercelのエージェント Vercel フロントエンド・デプロイ関連の開発に強みを持つとされる

どのエージェントが最適かは、チームの開発フローや既存の契約状況によって変わります。すでにいずれかのエージェントを業務で使っている場合は、そのままSlack Codeに接続できるかを確認するのが最初のステップになりそうです。

4. 料金体系|Slack Codeは無料、ただしエージェント側は別料金

料金面で押さえておくべきポイントは、Slack Codeそのものの利用に追加料金がかからないという点です。フリープランを含むすべてのSlackプランで利用できます。

ただし、実際にコードチャンネル内で動かすAIエージェント側の利用権は別途必要です。エージェントによっては有料契約が必須になる場合もあるため、Slackの利用料だけを見て導入コストを試算すると、実態とずれる可能性があります。

導入を検討する際は、次の2つを分けて確認しておくと安心です。

  • Slack自体のプラン(Slack Codeの利用に追加課金は不要)
  • 利用したいAIエージェント側の契約状況(Claude Code・Devin・GitHub Copilot・ChatGPT・Vercelエージェントなど、提供元ごとに条件が異なる)

価格や提供条件は今後変更される可能性もあるため、最新の情報は各社の公式サイトで確認することをおすすめします。

5. Slack Codeの使い方|基本的な流れ

実際の利用イメージは、次のような流れになります。

  1. プロジェクトチャンネル内の通常の会話で、対応するAIコーディングエージェントをメンションする
  2. そのタスク専用の「コードチャンネル」が自動的に作成される
  3. エージェントが計画ドキュメントやコードの差分を作成し、チャンネル内に表示する
  4. メンバーは途中経過を確認しながら、コメントや修正の指示を追加できる
  5. 必要に応じて処理を一時停止したり、方向性を変更したりできる
  6. 作業が完了すると、コードチャンネルは自動的にアーカイブされ、記録として残る

特別な操作を覚える必要がなく、普段のSlackでの会話の延長線上でAIエージェントに作業を依頼できる設計になっている点は、導入のハードルを下げる要素だと感じます。

6. 導入前に確認しておきたいポイント

Slack Codeの導入を検討するチームは、次の点を事前に整理しておくとスムーズです。

  • 利用したいエージェントの契約状況:Claude Code・Devin・GitHub Copilot・ChatGPT・Vercelエージェントなど、すでに契約しているエージェントがあるか確認する
  • チームのレビュー体制:作業過程がチームに公開される仕組みのため、誰がどのタイミングでコメントや承認を行うかのルールを決めておくと運用がスムーズになる
  • セキュリティ・権限管理:コードチャンネルに誰を招集できるか、社内のアクセス権限ポリシーと照らし合わせておく

7. 考察|Slack Codeが示す「開発の見える化」という流れ

ここからは筆者としての考えを述べます。Slack Codeの登場は、単なる新機能の追加という以上の意味を持っていると考えています。

これまでAIコーディングエージェントは、個人の生産性を上げるツールという位置づけが強い印象でした。しかしSlack Codeは、その作業プロセス自体をチームの共有財産にするという方向へ舵を切っています。これは、AIが書いたコードの品質や意図を、後から個人が説明責任を負う形ではなく、リアルタイムでチームが把握できる形に変えていく試みだと捉えられます。

個人的には、この「見える化」の流れは今後さらに広がっていくと見ています。AIエージェントが担うタスクの範囲が広がるほど、人間側のレビュー体制やガバナンスの設計がより重要になってくるはずです。Slack Codeのように、AIの作業過程そのものをチームのコミュニケーションツールに統合する動きは、他のSaaSベンダーにも波及していく可能性があると考えられます。

一方で、対応エージェント側の契約が別途必要という料金構造は、導入コストを見誤りやすい落とし穴でもあります。Slack自体は無料で使えるという点だけを見て「導入コストが低い」と判断してしまうと、実際にエージェントを稼働させる段階で想定外の費用が発生することもあり得ます。導入を検討するチームは、Slack側とエージェント側の費用を切り分けて試算することをおすすめします。

まとめ

Slack Codeは、Salesforce傘下のSlackが2026年8月下旬に発表した、AIコーディングエージェントとチームが同じ場所で共同開発を進めるための新機能です。中核となる「コードチャンネル」では、コードの差分やライブプレビュー、計画ドキュメントをチーム全員が確認しながら作業を進められます。

対応エージェントにはClaude Code・Devin・GitHub Copilot・ChatGPT・Vercelエージェントなどがあり、Slack自体の利用は無料ですが、エージェント側の契約は別途必要です。導入を検討する際は、エージェントの契約状況とチームのレビュー体制を事前に整理しておくことが、スムーズな運用につながります。最新の料金・提供条件は、必ず公式サイトで確認してください。

よくある質問

Q. Slack Codeを使うのに追加料金はかかりますか?

Slack Code自体はフリープランを含むすべてのSlackプランで追加課金なしに利用できます。ただし、利用するAIエージェント側の契約は別途必要です。

Q. どんなAIエージェントに対応していますか?

AnthropicのClaude Code、CognitionのDevin、GitHub Copilot、OpenAIのChatGPT、Vercelのエージェントなどが対応エージェントとして挙げられています。

Q. コードチャンネルの記録は後から見返せますか?

はい。作業が完了した後もチャンネル内のやり取りは記録として残り、アーカイブされた状態で後から確認できます。

Q. いつ発表・提供開始されましたか?

Salesforceは2026年8月24日(米国時間)・25日(日本時間)に発表し、同日から提供を開始しています。

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