Power Automateで通知フローを作ったのに、メッセージ本文に「@田中さん」と書いても、ただの文字として表示されるだけで、本人に通知が届かない――そんな経験はありませんか。今回は、Power AutomateからTeamsへ、正しくメンション通知を送る方法を解説します。
この記事でわかること
- なぜ普通に「@名前」と入力しても通知されないのか
- メンショントークンを使った正しい設定方法
- チームタグへのメンション方法
- 動作確認のポイント
結論から言うと、Power AutomateでTeamsにメンション通知を送るには、メッセージ本文に直接文字を入力するのではなく、「ユーザーの@メンショントークンを取得する」という専用のアクションを経由する必要があります。
1. なぜ文字入力だけでは通知が飛ばないのか
Teamsのメンション機能は、単なる「@」記号を含んだ文字列ではなく、システム内部で特定のユーザーIDと紐づいた特別なリンク(トークン)として認識される仕組みになっています。Power Automateのフローで単純に「@」と名前を文字列として組み立てても、Teams側では普通のテキストとしか扱われず、通知は届きません。
2. メンショントークンを取得するアクションを追加する
- Power Automateでフローを編集する
- アクションの追加から「Microsoft Teams」を検索する
- 「ユーザーの@メンショントークンを取得する」アクションを選択する
- 「ユーザー」欄に、メンションしたい相手のメールアドレスを入力する
このアクションを実行すると、メンション用のトークンが生成されます。
3. メッセージ本文にトークンを組み込む
- 「Teamsでメッセージを投稿する」アクションを用意する
- メッセージ本文の欄で、先ほど取得したメンショントークンの出力結果を挿入する
- トークンの前後に、通常の文章を自由に追加する
例:「{メンショントークン} タスクの期限が近づいています。確認をお願いします。」のように組み合わせます。
4. 複数人にメンションする場合
複数のメンバーにメンションしたい場合は、対象者の人数分だけ「メンショントークンを取得する」アクションを追加し、それぞれのトークンをメッセージ本文に並べて挿入します。
5. チーム全体・タグへのメンション方法
個人ではなく、チーム全体やタグ(部署やプロジェクト単位のグループ)にメンションしたい場合は、専用のタグ用メンショントークンを使用します。基本的な手順はユーザー宛てと同様ですが、対象の指定方法が異なるため、アクションの選択肢からタグ用の項目を選びましょう。
6. 動作確認のポイント
フローを作成したら、必ず実際にテスト実行し、対象者に正しく通知が届くかを確認しましょう。
- 通知が届かない場合:メールアドレスの入力ミスがないか確認する
- 文字だけが表示される場合:メンショントークンのアクションを経由せず、直接文字入力してしまっていないか確認する
7. 業務での活用例
たとえば、フォームの回答が送信されたタイミングで担当者にメンション付きで通知したり、特定の日時にリマインダーとしてメンション通知を自動送信したりと、日常業務のさまざまな場面で活用できます。手動での連絡漏れを防ぐ仕組みとして、特に繰り返し作業の多いチームに向いています。
8. うまく動かないときの確認点
フローがエラーになる、または期待通りに動かない場合は、次を確認しましょう。
- Power AutomateとTeamsで、同じ組織のアカウントを使っているか
- メンション対象者が、実際にそのチーム・チャネルのメンバーになっているか
- Power Automate側のライセンス・権限に制限がないか
まとめ
- 「@」を直接文字入力しただけでは、Teamsに通知は届かない
- 「メンショントークンを取得する」アクションを経由することが必須
- 複数人やチーム・タグへのメンションも、同様の仕組みで対応できる
- 作成後は必ずテスト実行して、通知が正しく届くか確認する
よくある質問(FAQ)
Q. メンショントークンの取得に、追加の権限は必要ですか?
基本的な操作であれば標準の権限で利用できますが、組織の設定によっては管理者の許可が必要な場合があります。
Q. Power Automate以外の方法で、同じことはできますか?
Teamsの標準機能内でも簡易的な自動通知は設定できますが、細かい条件分岐を伴う自動化にはPower Automateが向いています。
Q. モバイル版のTeamsでも、この通知は届きますか?
はい、メンション通知は端末を問わず、設定に応じて届きます。
