大事なファイルをメールで送りたいけれど、パスワードを付けて保護したい――そんなときに知っておきたいのが、Windows標準機能だけではパスワード付きZIPを作れないという事実です。今回は、実際の作成方法を解説します。
この記事でわかること
- Windows標準機能ではパスワード設定ができないという事実
- 無料ツール「7-Zip」を使った作成方法
- 安全性の高い暗号化方式の選び方
- パスワードを安全に伝える工夫
結論から言うと、Windows 11に標準で搭載されている「圧縮(zip形式)フォルダー」の機能には、パスワードを設定する機能が含まれていないため、「7-Zip」などの無料の圧縮ツールを別途インストールして使う必要があります。
1. Windows標準機能ではパスワードを設定できない
ファイルを右クリックして「送る」→「圧縮(zip形式)フォルダー」で作成できるZIPファイルには、パスワードを設定するオプションが用意されていません。この点は、多くの方が誤解しやすいポイントです。
2. 7-Zipをインストールする
- 「7-Zip」の公式サイトから、インストーラーをダウンロードする
- ダウンロードしたファイルを実行し、インストールを完了する
3. 7-Zipでパスワード付きZIPを作成する手順
- パスワードを設定したいファイルまたはフォルダを右クリックする
- 「7-Zip」から「圧縮…」を選ぶ
- 「書庫形式」で「zip」を選ぶ
- 「暗号化」の項目に、設定したいパスワードを入力する
- 「暗号化方式」で「AES-256」を選ぶ
- 「OK」を選んで圧縮を実行する
4. 暗号化方式は「AES-256」を選ぶ
ZIP形式の暗号化には、古くからある「ZipCrypto」と、より安全性の高い「AES-256」の2種類があります。「ZipCrypto」は解析されるリスクが知られているため、可能な限り「AES-256」を選びましょう。
5. 相手が解凍できるか確認する
「AES-256」形式のパスワード付きZIPは、相手が使っている解凍ソフトによっては、正しく開けない場合があります。事前に、相手がどのような環境で解凍するかを確認しておくと安心です。
6. パスワードを安全に伝える工夫
ファイルとパスワードを同じメールで送ってしまうと、セキュリティ対策として意味が薄れてしまいます。パスワードは、別の手段(電話、SMS、別のメールなど)で伝えるようにしましょう。
7. 他の圧縮ツールという選択肢
「7-Zip」以外にも、「WinRAR」など、同様にパスワード設定に対応した圧縮ツールがあります。使い慣れたツールがあれば、そちらを利用しても構いません。
8. 会社での利用における注意点
会社の情報として、パスワード付きZIPでのファイル共有をルール化している組織もあります。導入するツールについては、事前に情報システム部門に確認し、会社として許可されたツールを使いましょう。
まとめ
- Windows標準の圧縮機能には、パスワード設定機能が含まれていない
- 「7-Zip」などの無料ツールを使うことで、パスワード付きZIPを作成できる
- 暗号化方式は、より安全な「AES-256」を選ぶ
- パスワードは、ファイルとは別の手段で相手に伝える
よくある質問(FAQ)
Q. 7-Zip以外に、Windows標準機能に近い操作感のツールはありますか?
多くの圧縮ツールが、エクスプローラーの右クリックメニューに統合される形で利用できます。
Q. パスワードを忘れてしまった場合、解凍する方法はありますか?
パスワードを忘れると、基本的には解凍できません。パスワードは安全な場所に控えておきましょう。
Q. Macユーザーに送る場合も、同じ方法で問題ありませんか?
AES-256形式であれば、Mac標準の解凍機能でも対応している場合が多いですが、事前の確認をおすすめします。

