パソコンの動作が重くなってきた、あるいは譲渡・処分の前にデータを消去したい――そんなときに使えるのが、Windows11の「PCをリセット」機能です。今回は、その手順を解説します。
この記事でわかること
- 「個人用ファイルを保持する」と「すべて削除する」の違い
- リセットの具体的な手順
- クラウドダウンロードとローカル再インストールの違い
- リセット前に確認しておきたいこと
結論から言うと、「設定」の「回復」から「PCをリセット」を選び、目的に応じて「個人用ファイルを保持する」(動作改善が目的)または「すべて削除する」(譲渡・処分が目的)を選ぶことで、初期化を実行できます。
1. リセットの手順
- 「設定」を開く
- 「システム」から「回復」を選ぶ
- 「PCをリセット」の「PCをリセットする」を選ぶ
- 「個人用ファイルを保持する」または「すべて削除する」を選ぶ
- 「クラウドダウンロード」または「ローカル再インストール」を選ぶ
- 案内に従って、リセットを進める
2. 「個人用ファイルを保持する」を選ぶ場合
パソコンの動作が重くなった、アプリの不具合が続くといった理由でリセットする場合は、こちらを選びましょう。ドキュメントや写真などの個人ファイルは維持されますが、インストールしたアプリや、変更した設定は削除されます。
3. 「すべて削除する」を選ぶ場合
パソコンを譲渡・売却・処分する場合は、こちらを選びましょう。個人ファイルを含め、すべてのデータが削除されます。
4. 「クラウドダウンロード」と「ローカル再インストール」の違い
- クラウドダウンロード:Microsoftのサーバーから、最新のWindowsイメージをダウンロードして再インストールする。時間はかかるが、最新の状態になる
- ローカル再インストール:パソコン内に保存されている既存のファイルを使って再インストールする。通信環境に左右されず、比較的早く完了する
5. 譲渡・処分時に「データを消去」を有効にする
パソコンを他人に譲渡・処分する場合、「すべて削除する」を選んだ後の設定画面で、「データを消去しますか」という項目を「はい」にすることで、より確実にデータを消去できます(通常の削除よりも時間がかかります)。
6. リセット前に確認しておきたいこと
- 重要なデータは、外付けドライブやクラウドに必ずバックアップする
- ライセンス認証の情報(Microsoftアカウントに紐づいているか)を確認する
- インストールしていたアプリのライセンスキーなどを控えておく
7. リセットにかかる時間
パソコンの性能や、選択したオプションによって異なりますが、通常30分から2時間程度を見込んでおきましょう。作業中は、電源を切ったり、ケーブルを抜いたりしないよう注意してください。
8. リセットしても解決しない不具合がある場合
ハードウェア自体に問題がある場合、リセットしても症状が改善しないことがあります。その場合は、パソコンメーカーのサポート窓口に相談しましょう。
まとめ
- 動作改善が目的なら「個人用ファイルを保持する」、譲渡・処分が目的なら「すべて削除する」を選ぶ
- 「クラウドダウンロード」と「ローカル再インストール」は、通信環境や目的に応じて選ぶ
- 譲渡・処分の際は、「データを消去」オプションを有効にすると安心
- 実行前には、重要なデータのバックアップを必ず行う
よくある質問(FAQ)
Q. リセット後、Windowsのライセンスは再度必要になりますか?
デジタルライセンスが正しく紐づいていれば、通常は自動的に再認証されます。
Q. リセットにインターネット接続は必須ですか?
「ローカル再インストール」を選べば、オフラインでも実行できる場合があります。
Q. パソコンが起動しない状態でも、リセットはできますか?
回復環境(トラブルシューティング画面)からも、同様のリセット機能にアクセスできる場合があります。

