Microsoftアカウントでサインインしているけれど、パソコン単体で完結するシンプルな使い方に戻したい――そんなときに使えるのが「ローカルアカウント」への切り替えです。今回は、その手順と注意点を解説します。
この記事でわかること
- ローカルアカウントとMicrosoftアカウントの違い
- 切り替えの具体的な手順
- 切り替えると使えなくなる機能
- 切り替えを検討する際の判断基準
結論から言うと、切り替え自体は「設定」画面から数ステップで完了します。ただし、切り替えるとOneDriveとの連携など、一部の機能が使えなくなる点は理解しておく必要があります。
1. ローカルアカウントとMicrosoftアカウントの違い
まず、両者の違いを整理しておきましょう。
- Microsoftアカウント:メールアドレスに紐づくアカウントで、複数のパソコン間で設定やファイルを同期できる。OneDriveやMicrosoft Storeとも連携する
- ローカルアカウント:そのパソコン単体だけで完結するアカウント。インターネット上のサービスとは連携しない
Microsoftアカウントは利便性が高い一方、常にオンラインでの管理を前提とした仕組みです。ローカルアカウントは、よりシンプルでプライベートな使い方をしたい方に向いています。
2. ローカルアカウントに切り替える手順
切り替えの手順は、次の通りです。
- 「スタート」から「設定」を開く
- 左側のメニューから「アカウント」を選択する
- 「ユーザーの情報」を開く
- 「かわりにローカルアカウントでサインインする」を選択する
- 本人確認のため、現在のパスワードやPINを入力する
- 新しいローカルアカウントのユーザー名とパスワードを設定する
- 「サインアウトと完了」を選び、パソコンを再起動する
再起動後、設定した新しいユーザー名とパスワードでサインインできるようになります。
3. 切り替えると使えなくなる機能
ローカルアカウントに切り替えると、次のような機能が制限されます。
- OneDriveとの自動同期(別途、個別にサインインすれば一部利用は可能)
- 複数のパソコン間での設定・ブラウザのお気に入りなどの同期
- Microsoft Storeでの一部アプリの購入・ダウンロード
- 「デバイスを探す」など、Microsoftアカウントに紐づくセキュリティ機能
これらの機能を日常的に使っている方は、切り替え前によく検討することをおすすめします。
4. 切り替え前にバックアップしておきたいもの
万が一のトラブルに備えて、切り替え前に次のものを確認・バックアップしておくと安心です。
- デスクトップやドキュメントフォルダの重要なファイル
- ブラウザのお気に入り・保存されているパスワード
- OneDrive上のファイルが、ローカルにも保存されているか
特にOneDrive上にしか存在しないファイルがある場合は、切り替え前にパソコン本体にもコピーしておきましょう。
5. どんな人がローカルアカウントに向いているか
次のような方には、ローカルアカウントへの切り替えが向いています。
- 1台のパソコンだけで完結する使い方をしている
- クラウドとの同期に依存せず、シンプルに管理したい
- 個人情報をできるだけオンラインサービスに預けたくない
逆に、複数のデバイスを使い分けている方や、OneDriveでのファイル管理を前提にしている方は、Microsoftアカウントのままの方が利便性を保てます。
6. あとからMicrosoftアカウントに戻すこともできる
一度ローカルアカウントに切り替えても、あとからMicrosoftアカウントに戻すことは可能です。設定画面から同様の手順で、「かわりにMicrosoftアカウントでサインインする」を選択すれば元に戻せます。「一度試してみて、合わなければ戻す」という気軽な気持ちで検討してみてもよいでしょう。
7. 職場・共有パソコンでの注意点
会社支給のパソコンや、複数人で共有しているパソコンでは、アカウントの種類が組織のポリシーで管理されている場合があります。個人の判断で切り替えると、業務システムへのアクセスに支障が出ることもあるため、職場のパソコンでは、事前に情報システム部門に確認してから作業することをおすすめします。
8. 試してから判断するという考え方
「ローカルアカウントとMicrosoftアカウント、どちらが自分に合っているか分からない」という方は、まず一度ローカルアカウントに切り替えて、しばらく使ってみるのも1つの方法です。使いにくいと感じたら、いつでもMicrosoftアカウントに戻せるので、気軽に試してみて問題ありません。
9. セキュリティ面での考え方の違い
Microsoftアカウントは、万が一パスワードを忘れてもオンラインで再設定しやすい一方、ローカルアカウントは、その仕組み上パソコン単体での管理に頼ることになります。セキュリティの手厚さを重視する方は、ローカルアカウントに切り替える場合でも、PINの設定やパスワードリセットディスクの準備など、別の備えをあわせて行っておくと安心です。
まとめ
- ローカルアカウントは、そのパソコン単体で完結するシンプルなアカウント
- 切り替えは「設定」→「アカウント」→「ユーザーの情報」から数ステップで完了する
- OneDrive連携など、一部の機能が使えなくなる点に注意
- あとからMicrosoftアカウントに戻すことも可能
よくある質問(FAQ)
Q. ローカルアカウントにパスワードを設定しないこともできますか?
設定時にパスワードを空欄にすることも可能ですが、セキュリティの観点からは、何らかのパスワードを設定しておくことをおすすめします。
Q. 切り替え後、インストール済みのアプリはそのまま使えますか?
多くの場合、アプリ自体は問題なく使えます。ただし、Microsoftアカウントでのサインインを前提とするアプリの一部機能は制限されることがあります。
Q. 切り替え作業中にパソコンがフリーズしてしまいました。
しばらく待っても反応がない場合は、電源ボタンの長押しで強制終了し、再度電源を入れて状態を確認してください。改善しない場合は、サポート窓口への相談をおすすめします。

