システムの復元の使い方|復元ポイントの作成と戻し方

机の上のノートパソコンと壁掛け時計。時間を戻すイメージ Windows 11 ツール

机の上のノートパソコンと壁掛け時計。時間を戻すイメージ

※イメージ画像です(AIにより生成)

結論から言うと、Windowsの「システムの復元」は、ソフトウェアのインストール、ドライバーの更新、システム設定の変更など、最近の変更が原因の不具合を、個人用ファイルに影響を与えずに、以前の状態に戻すための機能です。Microsoftの公式サポートには、復元ポイントを使うと、システムファイル、レジストリ設定、インストールされているプログラムが、復元ポイントが作成された時点の状態に戻ると書かれています。一方で、システム保護は既定では有効になっていないと書かれているため、事前に有効にしておくことが前提になります。

この記事では、Microsoft公式サポートをもとに、復元ポイントの作成と、戻し方を整理します。

この記事でわかること

  • システムの復元でできること、できないこと
  • システム保護を有効にして、復元ポイントを作る方法
  • 復元ポイントを使ってPCを戻す手順(Windowsから/回復環境から)
  • ポイントインタイム リストアとの違い
  • 使うときの注意点

システムの復元とは

公式サポート「システムの復元」には、次のように書かれています。

  • 「システムの復元を使用すると、PCの状態を以前の時点に戻すことができます」
  • 「ソフトウェアのインストール、ドライバーの更新、システム設定の変更など、最近の変更によって引き起こされた問題のトラブルシューティングを行う場合に特に役立ちます」
  • 「個人用ファイルに影響を与えることなく、これらの変更を元に戻すことができる」
  • 復元ポイントは、ソフトウェアのインストールや更新などの重要なイベント中に、システムが自動的に作成するほか、大きな変更を行う前に、手動で作成することもできる

つまり、「更新やインストールの後から調子が悪い」場合の、巻き戻しの手段です。個人用ファイルのバックアップの代わりにはなりません(個人用ファイルは影響を受けないため、削除したファイルを戻す機能でもありません)。

先にやっておく:システム保護を有効にする

公式サポート「システムの保護」には、次のように書かれています。

  • システム保護は、復元ポイントを作成してシステム設定を保護する回復機能
  • 「この機能は既定では有効になっていませんが、システムからの問題からすばやく回復するために推奨されます」
  • ユーザーは、ディスク領域の使用量を構成し、必要に応じて、手動で復元ポイントを作成または適用できる

有効にする手順

  1. [スタート]を選択し、検索ボックスに「復元ポイントの作成」と入力して、結果から[復元ポイントの作成]を選択する
  2. [システムのプロパティ]ダイアログボックスの[システム保護]タブで、[構成…]を選択する
  3. [システムの保護を有効にする]を選択する
  4. スライダーで、システム保護で使えるディスク領域の最大容量を指定する
  5. [適用する]を選択する

有効にすると、システム保護は、必要に応じて、復元ポイントを自動的に作成します。

手動で復元ポイントを作る(大きな変更の前に)

  1. [スタート]に「復元ポイントの作成」と入力して、開く
  2. [システム保護]タブで、[作成…]を選択する
  3. 復元ポイントの説明(例:「ドライバー更新前」)を入力し、[作成]を選択する

ドライバーの更新や、大きなソフトの導入前に、手動で作っておくと、戻すときの目印になります(使い方の一例です)。

復元ポイントを使って、PCを戻す

Windowsが起動できる場合

公式サポートには、次のように書かれています。

  1. コントロールパネルから[回復]を選択し、[システムの復元を開く]を選択する。または、Windowsキー+Rで「rstrui.exe」と入力して、Enterキーを押す
  2. [システムのファイルと設定を復元する]ボックスで、[次へ]を選択する
  3. 結果の一覧で、使う復元ポイントを選択する(見当たらない場合は、[他の復元ポイントを表示する]にチェックを入れる)
  4. 必要に応じて、[影響を受けるプログラムのスキャン]を選択する
  5. 適切な復元ポイントが見つかったら、[次へ]を選択し、[完了]を選択する
  6. 復元ポイントが適用されると、Windowsは自動的に再起動する

Windowsが起動しない場合(Windows回復環境)

  1. Windows回復環境(Windows RE)にアクセスする
  2. [トラブルシューティング]→[詳細オプション]→[システムの復元]を選択する
  3. 使う復元ポイントを選択する(必要に応じて、影響を受けるプログラムをスキャンする)
  4. [次へ]→[完了]を選択し、復元ポイントが適用されたら、[再起動]を選択する

注意:公式サポートには、「デバイスを暗号化している場合は、このタスクを完了するためにBitLockerキーが必要です」と書かれています。BitLocker回復キーの探し方は、関連記事「BitLocker回復キーの確認方法」をご覧ください。

ポイントインタイム リストアとの違い

公式サポート「Windowsのポイントインタイム リストア」には、システムの復元とは別の仕組みとして、次のように書かれています。

項目 ポイントインタイム リストア システムの復元
復元される内容 システム全体(OS、アプリ、設定、ファイル) システムファイルと設定のみ。個人用ファイルは影響を受けない
復元ポイントの頻度 定期的なスケジュールで自動(既定では約24時間ごと) イベントトリガーまたは手動
復元ポイントの保持期間 最大72時間 不確定
復元の操作 Windows回復環境(WinRE)から Windowsまたは回復環境から

ポイントインタイム リストアの注意点(公式サポートより):

  • 復元ポイントの後に行った変更はすべて失われる(新しいファイル、アプリのインストール、設定の変更、パスワードを含む)
  • OneDriveなどのクラウドに格納されているファイルは、影響を受けない
  • BitLockerが有効な場合は、復元に回復キーが必要
  • 復元中に、デバイスの電源をオフにしない。開始前に、デバイスを電源に接続することをおすすめする
  • 復元後は、最新のWindows更新プログラムを確認してインストールする(最近のセキュリティ更新プログラムを元に戻す可能性があるため)
  • 非管理対象デバイスでは、既定で有効。既定で有効にするには、WindowsのOSボリュームが200GB以上であること。IT管理デバイスは、現在、既定で無効(Windows 11 バージョン26H2以降では、既定で有効)

設定は、[設定]→[システム]→[回復]→[ポイントインタイム リストア]で確認できます(ローカル管理者のみ)。

使うときの注意点

  • システムの復元は、個人用ファイルのバックアップの代わりにはならない。重要なデータは、別の場所にも保存する
  • 復元ポイントの後に、インストールしたソフトは、元に戻る(削除される)場合がある。「影響を受けるプログラムのスキャン」で、事前に確認する
  • 復元が途中で止まる、起動しないなどの場合は、メーカーのサポートに相談する(今回の公式サポートには、具体的な対処は書かれていませんでした)
  • 会社や学校のPCは、管理者のルールに従う

公式サポートで確認できなかったこと

  • システムの復元に、実際にかかる時間の目安
  • 復元ポイントの、既定のディスク使用量の割合(システム保護の記事には、スライダーで指定すると書かれていますが、既定値は確認できませんでした)
  • 復元に失敗したときの詳細な対処

よくある質問(FAQ)

Q1. システムの復元をすると、写真や書類は消えますか?

公式サポートには、個人用ファイルに影響を与えずに変更を元に戻せると書かれています。ただし、復元ポイント以降にインストールしたソフトなどは、元に戻る可能性があります。念のため、重要なデータは、バックアップしてください。

Q2. 復元ポイントが見当たりません。

[他の復元ポイントを表示する]にチェックを入れてください。そもそも、システム保護が有効になっていない場合は、復元ポイントが作成されていません(既定では有効になっていないと書かれています)。

Q3. 更新プログラムの不具合で起動しません。

Windows回復環境から、[トラブルシューティング]→[詳細オプション]→[システムの復元]を選べます。BitLockerが有効な場合は、回復キーが必要です。

Q4. システムの復元とリセットは、何が違いますか?

システムの復元は、復元ポイントの時点に戻す機能で、個人用ファイルは影響を受けません。「PCを初期状態に戻す」(リセット)は、別の回復オプションです(詳細は、公式サポートの「Windowsの回復オプション」をご覧ください)。

Q5. 復元ポイントは、いつ作られますか?

ソフトウェアのインストールや更新などの重要なイベント中に、システムが自動的に作成します(システム保護が有効な場合)。手動で作ることもできます。

まとめ

  • システムの復元は、最近の変更が原因の不具合を、個人用ファイルに影響を与えずに戻す機能
  • システム保護は、既定では有効になっていない。先に有効にしておく
  • Windowsから、またはWindows回復環境から、復元ポイントを選んで戻す。暗号化されたデバイスは、BitLocker回復キーが必要
  • ポイントインタイム リストアは別の仕組みで、システム全体を最大72時間以内の時点に戻す
  • 個人用ファイルのバックアップの代わりにはならない

参考にした公式情報(2026年10月14日確認)

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