「このメッセージを見ながら、別のスレッドも確認したい」「会話を見ながら、Canvasにメモを取りたい」——Slackを使っていると、こんな場面によく出会います。今回は、そんなときに便利な「分割ビュー(Split View)」の使い方を紹介します。
この記事でわかること
- 分割ビューとは何か
- 分割ビューの開き方(操作手順)
- 具体的な活用シーン
- 使ううえでの注意点
結論から言うと、分割ビューはSlack内の異なる情報を画面の左右に並べて表示できる機能です。画面を何度も切り替える手間を減らせるのが最大のメリットです。
1. 分割ビューとは?
分割ビューは、たとえば左側にプロジェクトチャンネル、右側に関連するDM(ダイレクトメッセージ)を表示する、というように、2つの情報を同時に確認できる機能です。
これまでは、あるチャンネルを見ながら別のスレッドを確認したいとき、いちいち画面を切り替える必要がありました。分割ビューを使えば、両方を表示したまま作業できるため、「さっき見ていた画面、どこだっけ?」と迷う場面を減らせます。
2. チャンネルを分割ビューで開く方法(操作手順)
パソコン版のSlackでの基本的な操作は、次の通りです。
- 「ホーム」を開く
- サイドバーの中から、分割ビューで開きたいチャンネルまたはDMを右クリックする
- メニューから「分割ビューで開く」を選択する
これで、現在開いている画面の横に、もう1つの会話が表示されます。Windowsでは、Ctrlキーを押しながら会話をクリックすることでも分割ビューを開けます。Macの場合は、Ctrlの代わりにCmdキーを使います。
3. Canvasを分割ビューで開く方法
Slackの「Canvas」という、メモや資料をまとめておける機能も、分割ビューで開くことができます。
- Canvasを開く
- 画面右上などにある「…」メニューをクリックする
- 「分割ビューで開く」を選択する
たとえば左側に会議用のチャンネル、右側に議事録用のCanvasを配置しておけば、会話を読みながら決定事項をその場でCanvasに書き込んでいく、という使い方ができます。
4. 営業担当者の活用例
営業の仕事では、CRM連携と組み合わせた使い方が特に便利です。たとえば左側にA社に関するSalesforceチャンネル、右側に営業担当者とのDMを表示しておけば、顧客情報を見ながら「この商談、次のアクションはどうしますか?」とその場で確認できます。画面を行き来しないため、会話の流れを保ちやすいというメリットがあります。
5. カスタマーサポート・会議での活用例
カスタマーサポートの場面でも、分割ビューは役立ちます。顧客対応チャンネルを見ながら、右側で社内の専門家に確認を取る、という使い方をすれば、問い合わせ画面を閉じずに社内確認を進められます。
会議中も同様です。左側に会議中のチャンネル、右側に会議用のCanvasを表示しておけば、決定事項や担当者、次回までの宿題をその場ですぐに記録できます。
6. AIツールとの組み合わせも便利
分割ビューは、これまでの記事で紹介したSlackbotなどのAI機能とも相性が良い機能です。左側にプロジェクトチャンネル、右側にSlackbotを表示しておけば、左側の会話を確認しながら、「この内容を要約して」「未決事項を整理して」と右側のAIへその場で依頼できます。元の情報とAIの回答を見比べながら確認できるのは、AIをより安心して使ううえでも大切なポイントです。
7. 分割ビューのメリット
分割ビューを使う一番のメリットは、画面の切り替え回数が減ることです。ほかにも、2つの情報を見比べやすい、コピー&ペーストの手間が減る、といったメリットがあります。特に「元のSlack会話」と「AIによる要約」を並べて表示すれば、AIが正しくまとめられているかをその場で確認できる点は、AI時代ならではの便利な使い方だと言えます。
8. 使ううえでの注意点
便利な機能ですが、注意しておきたい点もあります。
まず、画面が小さいノートパソコンなどでは、左右の表示領域が狭くなり、長い文章や複雑な表などが見づらくなることがあります。その場合は、ウィンドウを最大化する、外部モニターを使う、といった工夫も検討してみてください。
また、便利だからといって常に複数の会話を表示していると、かえって注意が散ってしまうこともあります。おすすめは「今の作業に必要な2つだけを表示する」という使い方です。「会議チャンネル+議事録」「顧客チャンネル+担当者DM」のように、目的をはっきりさせて使うのがコツです。
9. 分割ビューが表示されない場合
もし分割ビューがうまく使えない場合は、次のような点を確認してみてください。
- Slackデスクトップアプリを最新版に更新する
- Slackアプリを再起動する
- ブラウザ版ではなく、デスクトップアプリで試してみる
Slackはこの機能を段階的に提供してきた経緯があるため、環境によって利用できるタイミングに差があったこともあります。2026年現在は、通常の機能として案内されています。
10. 覚えておくと便利な操作まとめ
分割ビューをよく使う方は、次の操作を覚えておくと作業がスムーズになります。
- サイドバーの会話を右クリックして「分割ビューで開く」を選ぶ
- WindowsではCtrlキーを押しながらクリックでも開ける
- MacではCmdキーを押しながらクリックでも開ける
- Canvasは右上の「…」メニューから同様に開ける
- さらに多くの会話を見たい場合は、別ウィンドウで開く方法もあわせて使う
最初はマウス操作で試してみて、慣れてきたらキーボードのショートカットを使うと、より素早く画面を切り替えられるようになります。
11. パソコンの画面サイズと相性を考える
分割ビューは便利な機能ですが、実際に快適に使えるかどうかは、パソコンの画面サイズにも左右されます。13インチ前後のノートパソコンでは、2つの画面を並べると、それぞれの表示領域がかなり狭くなってしまいます。一方、外部モニターをつないでいる方や、15インチ以上のノートパソコンを使っている方であれば、余裕を持って2つの情報を確認できます。
もし普段から分割ビューを多用しそうだと感じたら、これを機に外部モニターの導入を検討してみるのもよいかもしれません。パソコン教室でも「画面が広いだけで、こんなに作業がしやすくなるのか」と驚かれる方が多い、意外と効果の大きい投資です。
まとめ
- 分割ビューは、Slack内の2つの情報を横並びで表示できる機能
- チャンネル・DM・Canvasなどを右クリックから「分割ビューで開く」で利用できる
- 営業・カスタマーサポート・会議など、幅広い場面で活用できる
- AIとの組み合わせでは、元情報と回答を見比べる使い方もできる
- 画面の小さいパソコンでは見づらくなる場合があるので、表示する項目を絞るのがコツ
11.5 Split Viewを使う前とあとの体感の違い
実際に分割ビューを使い始めた方の声を見ると、「思っていたよりも画面を行き来するストレスが減った」という感想が多く見られます。特に、1つの会話を見ながら別の場所に返信を書く、といった作業を1日に何度も繰り返している方ほど、体感の変化は大きいようです。逆に、DMのやり取りが中心で、複数の情報を同時に扱う機会が少ない方は、無理に使う必要はありません。自分の仕事のスタイルに合わせて、取り入れるかどうかを判断してみてください。
12. 慣れるまでは「無理に使わない」のも選択肢
新しい機能は、便利だと分かっていても、最初は操作に慣れず、かえって作業が遅くなることもあります。分割ビューも例外ではありません。もし使い始めてしばらく「かえって見づらい」と感じる場合は、無理に使い続けず、これまで通りの1画面での操作に戻しても構いません。仕事で必要な場面(会議のメモ取りや、顧客対応など)から少しずつ試し、自分に合った使い方を見つけていくくらいの気持ちで十分です。
よくある質問(FAQ)
Q. スマートフォン版のSlackでも分割ビューは使えますか?
分割ビューは主にデスクトップ版の機能として案内されています。スマートフォンの画面サイズでは、パソコンと同じような使い方は難しい場合があります。
Q. 3つ以上の情報を同時に表示することはできますか?
さらに多くの会話を同時に表示したい場合は、別ウィンドウで開く方法も用意されています。分割ビューとあわせて使い分けるとよいでしょう。
Q. 分割ビューの設定は、次にSlackを開いたときも保存されますか?
表示状態の保存の挙動は、利用環境やアップデートにより変わる可能性があります。よく使う組み合わせがある場合は、その都度分割ビューで開く操作に慣れておくと安心です。
Q. 分割ビューを使うと、動作が重くなったりしませんか?
一般的なパソコンであれば大きな問題になることは少ないですが、古いパソコンや、他に多くのアプリを同時に開いている場合は、動作が重く感じられることもあります。気になる場合は、不要なアプリを閉じてから試してみてください。
次回は、Slack MCPという仕組みについて、初心者向けにやさしく解説していきます。
